特定非営利活動法人 ピアわらべ


ピアわらべは横浜市保土ケ谷区で地域の子育てを応援している特定非営利活動法人です

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ピアわらべ事務局ニュース ・ 16号(2022年4月)

発行元:特定非営利活動法人ピアわらべ 事務局

 
 今年度の保育室ピア・ピアは4月から定員11名でのスタートとなりました。幼稚園、保育園と働く家庭の子どもの預け先が選べる時代になりました。法人としては保育室をはじめ、つどい、拠点とも「選ばれる場」になるよう、さらに事業や人材スキルの見直しが必要になってきました。
 今年は設立20周年を迎えます。時代の移り変わりとともに「変わってはいけないこと」、「変わらなければいけないこと」を改めて振り返り、今後の事業に生かしていきます。

 

保育園と幼稚園、どっちを選ぶ?

「私立幼稚園2歳児受入れ推進事業」とは?

 幼稚園によってはこれまでも2歳児のプレ保育、プレスクール、未就園児クラスなど様々な呼ばれ方で集団預かりが行われてきました。
「私立幼稚園2歳児受入れ推進事業」はそれらと違い、就労、介護等の要件が必要となります。2歳から小学校入学までを同じ幼稚園で過ごせることで、安定した環境の中で、子どもの育ちに応じた保育・教育を受けることができるようになりました。
 現在、保土ケ谷区では天王町のスカイハイツ幼稚園が実施、令和4年4月開始予定の保土ケ谷区鎌谷町の若草幼稚園とあわせて2園になります。
 
 対象者は横浜市在住の方でお子さんが2歳の誕生日を迎えていること(受入れ開始時期は園によって異なります)申請や保育料などについては横浜市のHPをご覧ください。

「横浜市私立幼稚園預かり保育認定園」とは?

 子ども・子育て支援新制度の給付施設に移行した園では、就労のほか、月48時間以上大学や職業訓練校などに通っているとき、仕事を探しているとき(求職中)、出産の準備や出産後の休養が必要なとき、病気・けがや障害のため保育が必要なときなどの要件で満3歳から入園できる園も保土ケ谷区に8園あります。簡単に言えば、育休中またはこれから働きたいと思っている保護者が、2歳で保育園か幼稚園かを選べる時代になったということです。
 
 幼稚園を選ぼうとしていた保護者は年少組からではなくその前の年、満3歳の年から幼稚園の入園を考えることができるようになりました。「それを知って幼稚園についてもっと調べておけばよかったと後悔した」という話を聞くこともあります。
 
 早い内から子どもと離れてしまうと親子の時間が少なくなり、親の方が寂しく感じることもありますが少子化が進んでいるため「もともと周りに子どもがいない」、「お友達が保育園に行ってしまって寂しい」などの事情も入園を早める要因です。
 ただ、3歳からは保育料無償化の対象ですが、2歳の保育料は悩ましいところのようです。
 どちらにしても養育者に情報が行き渡っていないことも問題点のひとつかもしれません。

 

保護者の声

 現在3歳になる子どもと自宅で過ごしてしている主婦です。
 可愛い子供と一緒に過ごせるのは幸せな時間である反面、やらなければいけない事との板挟みで何度も泣きました。とにかくしんどい。
 
 拠点やつどいの広場の利用もしていたのですが、集団でいても基本的に親子で遊んでいる状態で楽はできません。そうこうしているうちに新型コロナウイルスが流行し始め、本格的に外出の自粛が始まる始末。幼稚園の見学も出来なくなってしまいました。
 外に出ないから友だちもできない、情報も入らない気がして不安。仕事は辞めてしまったのでそのうち何かやりたいと思って、広場で聞いてみたら2歳で幼稚園に入れて仕事できるって聞いてびっくり! 知らないって損しますね。

 

保護者の声

 ニーズの高い2歳児の幼稚園の入園などの新制度については、賛否両論あるかと思います。
 社会性・協調性が身につきやすくなる、物の名前や言葉をたくさん覚えるなど、子どもにとっても親にとっても良いことは沢山あると思うのです。半面、保護者や周りの大人は、「できた、できない」という目でお子さんを見てしまうことが心配です。
 
 私たちは2歳児にとって大切なことは目に見えないことだと思っています。(2歳児にかかわらず、ですが) 例えば2歳児なりの「挑戦する意欲」、「失敗しても繰り返す粘り強さ」、「やったー!という達成感」、「鳥になったつもりで手足をバタバタさせるような観察力や想像力」など目では見えにくいものこそ、育ちに大切なものであり、「変わってはいけない」子どもの成長への目線です。
 
 一方で、少子化に歯止めがかからない現状を打破するためには現金の支給ではなく、育児休暇の充実(2022年4月から父親の育休が取りやすくなりました)や保育の無償化の年齢引き下げ(今は満3歳から無償)など「変わっていく」必要があると思います。横浜市は出産費用、妊婦検診費用が全額公費でまだ賄われていないことも保護者から苦情として挙がっています。
 保育園か幼稚園か認定こども園かを選べる点は大切です。もう一点、2歳の保育が幼稚園でどのように行われていくのか、興味があります。幼稚園と保育園の指導内容が統一されつつありますが、幼稚園と保育園、どこがどうちがうのか保護者には分かりにくいかもしれません。
 保護者の育休明けのお子さんを預ける場を選ぶ材料として幼稚園が入ってきたことで、2歳児保育に関し、しばらく目が離せません。

 
 

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