特定非営利活動法人 ピアわらべ


ピアわらべは横浜市保土ケ谷区で地域の子育てを応援している特定非営利活動法人です

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ピアわらべ事務局ニュース ・ 17号(2023年4月)

発行元:特定非営利活動法人ピアわらべ 事務局

 
20周年記念誌・表紙 例年より季節の移り変わりが早く感じるこの頃ですが皆様はいかがお過ごしでしょうか。
おかげさまでピアわらべは設立20年を迎えることができました!
皆様のおかげと感謝しております。
記念に冊子を作成いたしました。子育て中の声や、かつてご利用いただいた方の声、連携施設や地域の有識者からの応援などが記事になっています。各施設で配布しておりますので、ぜひ、お手に取り、ご一読ください。
また、保土ケ谷区地域子育て支援拠点こっころサテライトが天王町駅から徒歩2分、保土ケ谷駅から徒歩10分の岩間町に開所しました!
温かい木のぬくもりが感じられるひろばです。お近くにおいでの際はどなたでも、お気軽にお立ち寄りください。

 

今、騒がれている少子化問題について

 
2023年4月に「こども家庭庁」が発足しました。
自民党のえらい議員さんは「子どもを語るならまず教育だ!」とテレビでおっしゃっていましたが、それはこれまで通り、文部科学省の管轄となるようです。こども家庭庁は保育や母子保健、児童虐待対策や内閣府が行ってきた子ども・子育て支援、少子化対策を一本化して担当する内閣府の外局になります。

 
「子どもを家庭で育てる」という意味が、「子どもの育ちの責任はすべて親にある」という旧体質な意味だとしたら、子育てしづらさに直結しますから、少子化に歯止めはかからないのでは、と思います。
「親だけでなく、社会で子どもを育てよう!」という意識が政府にないと、どんなにお金をばらまいても、子どもは増えないのではないでしょうか。

 
現場にいると、本当に必要なことにお金が使われているのか、考えさせられます。
不妊治療の公的助成の拡大、妊婦に対する休暇の充実、妊娠中の健診費用の負担軽減、親に対する専門家の無料カウンセリングや子育ての手助け(出産時から新生児時期のヘルパーの無償化)、保育園入所の条件の緩和、何歳からでも無料で入れる保育園、税金の控除、出産費用や高校生まで医療費の無償化など、このすべてが、もしくはこの中の1つでも実現すれば少子化対策になるのではないでしょうか。金銭のばらまきではなく、意味のある使い方をしていただきたいと思います。
「子どもは親が責任をもって育てるべき」の伝統的な考え方だけではなく、社会で、地域で、「子どもは未来の宝」として、たくさんの人の中で子どもを育てるという意識と体制が今、必要とされています。地域で子育てを支える方々に対する手厚い支援も大切になります。現状にあった子育て支援に、しっかりと視点を合わせて実現していかなくてはなりません。

 
少子化対策を「少子化は国難」、「子どもは国の宝」といった国家の存続を優先させるような考え方を持ち出して推し進めてもピンとこない人の方が多いのではないでしょうか。
「将来子どもはほしくない」Z世代(18歳から25歳)は、500人調査の結果、約半数いたとYahoo!ニュースが伝えています。とてもショッキングな報道です。
子どもが欲しくない理由については、お金の問題と答えた人は17.7%、お金の問題以外が42.1%、両方と答えた人は40.2%だったといいます。
「育てる自信がない」「こどもが好きではない」「自由がなくなる」が欲しくない理由に挙げられています。
若い世代だから、将来の不安からこういった意見になるのだろうと思う反面、将来の見通しを暗く感じている若者が多く、子どもと接する機会がないまま大人になり、子どもへの責任を重く受け止め、自由がないのが子育てだと思っていると受け取れます。
現在の少子化対策として政府は、2023年3月下旬に示した「たたき台」として
(1)経済的支援の強化 (2)保育サービスの拡充 (3)働き方改革の推進 を3本柱としています。
さらに児童手当の所得制限の撤廃などを検討中のようです。

 
当事者たちからは「第一子を産むとき健診費用の高さと出産費用の高さに驚いた。2人目は考えてしまう」とか「働きに出たいけど、1歳では保育料が高すぎる。でも預けて仕事がしたい。」という声が聞かれます。現状にあった上記の3本柱の改革がより具体的に提示されるのが楽しみですが、果たしてZ世代を含む当事者たちが子どもを持ちたい!と思えるものになるのでしょうか。期待して政府の指針を待っています。
ピアわらべでは今年度も桜丘高校の学生のボランティアを夏休みに受け入れます。Z世代の学生さんたちが子どもと触れ合うことが楽しい!と感じてもらえるよう、希望に合わせて、各施設で何度でも活動していただきます。子どもたちにとっても楽しいふれあいになることでしょう。私たちの地道な活動が、さざ波から大きな波になって、子どもを地域社会の真ん中に置いて、様々な世代の人が子育てに関わる社会が当たり前になることを願って活動していきます。

 
 

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