ピアわらべ事務局ニュース ・ 21号(2026年6月)
発行元:特定非営利活動法人ピアわらべ 事務局
去る5月23日(土)、第23回通常総会を開催しました。
正会員、賛助会員はもちろん、多くの来賓の方にもご参加いただきました(総勢59名)。
各議事に賛成をいただき、新たな年度を迎えました。
今年度の目標でもある「各事業のよりよい継続」をしていきます。
出会う親子に何が必要か、何を期待されているかをしっかり受け止めて具現化していくこと、子どもを大切に考えてくれる大人を増やすこと、諸々意識しながら活動していきます。
どうぞ今後ともピアわらべを応援してください。
啓発事業について
今回の総会資料で、法人が行っている、主に講座や研修の啓発事業について報告させていただきました。
今年度は、これまでに加え5月に保土ケ谷区幼稚園支部の新人研修をさせていただきました。
先生になって2カ月のフレッシュな先生たちと、ロールプレイを中心に子どもへの声掛けや対応を考えたり、流行の BeReal
(ビーリアル) や Setlog (セットログ)
などのSNSの利用について、子どもや職員の個人情報や園の情報漏洩などに気を付けるよう、話をしました。
また、6月には聖ヶ丘保育専門学校で「今の子育て」の話をさせていただくことが決まっています。
教科書にある情報より、「新しい今」を伝え、子どもに、親子に、地域に、私たちが何をしていけるのか、一緒に考えていく授業になればいいなと考えています。
保育士や教諭、教師になりたいと思う学生が減っている今、子どもたちに向き合うことが楽しい!と思って仕事に打ち込んでもらいたいという思いです。
親子げんかと虐待の違いって?
先日ニュースで「巨人軍監督・阿部慎之助氏、暴行で逮捕」という事件が報道されました。
少ない情報が臆測を呼ぶも、巨人・阿部慎之助前監督自身が翌日早々に謝罪会見を開き、同時に長女から父親をかばう経緯説明の手紙も披露されました。
一般家庭以上に良好な親子関係を築いていることを感じさせる手紙でした。
その手紙の中で明かされたのは、姉妹のけんかを叱る父親の態度について、長女が相談を試みたことでした。その相談先として選んだのは、友人や親戚ではなく「ChatGPT(チャットジーピーティ)」でした。
子育て相談においても実際に顔を合わせてお話する前に、「ChatGPTに相談してきました」と話す方も多くいます。AIの時代、ちょっとした疑問をChatGPTやGemini(ジェミニ)などを使うことは今では当たり前になっています。
「1歳半の男児、1日の食事量はどのくらい?」と聞くと適切な量を教えてくれます。
しかし、自分の子どもの興味、食べ物の好き嫌いなど個体差については考慮されませんので(今はまだ!)、実際にお子さんにもお会いして日頃の様子を伺いながらの相談対応の方が、お子さんにも相談者にもいいことが多いようです。
相談先に別の選択肢があれば、今回の事件で長女の手紙に書いたように「こんなことになると思わなかった」という結果にはならなかったかもしれません。
ただし、今回の「児童相談所が虐待と判断し、警察に連絡したことは正しかった」とする専門家の意見が報道されました。一般的には「親子げんかじゃないの?お父さんの人生、つぶしたよね」「長女は贖罪の気持ちをずっと持っていくのでは…」など親子を心配する意見が多いようです。
虐待と親子げんかの境目はどこにあるのでしょうか。
大変難しい問題です。昨今では子どもに対する言動も「子どもの人権を守る」という観点から、極端な例ですが、母親がイライラした様子で子どもの手を強く引っ張って、「何度言ったらわかるの?そんな子いらないから!」という状況で「虐待」ということになります。
18歳までは一時保護もありますから、通報があれば訪問などのケースが一般的なようです。
このようなことが常時起こっているのか、たまたまなのか、たまたまならいいのか、訪問や面談などで判断されるようです。
事象によって、また親子双方の思いによって変わるものなのかもしれませんが、今回のことで「通報していいんだ!」と安心する子どもがいたとしたら、それはセイフティな役割を果たしたことになります。逆に「通報すると親が逮捕されるんだ」と不安になる子どもや地域の方がいたとしたら、救える子が救えなくなることもあるでしょう。虐待があった時、子どもの保護はもちろんですが、親に対する支援も大切だと言われています。
今回の事件でも、私たちがジャッジできることは何もありませんが、親子それぞれにしっかりと支えがあることを願っています。「いけないことをした親は罰則で裁く」だけでなく、これから続く人生や親子関係、家族関係を支えていくことも、私たち周りの人間は忘れてはいけないと思います。
SNSで騒ぐのではなく、そして事件を忘れず、真摯に向き合うことが必要です。
私たちピアわらべも親子にしっかり向かい合い、つらい思いをする親子にしっかり寄り添っていきます。
地域にたくさんの笑顔があふれることを願って活動するピアわらべを応援してくださる個人・団体を広く募っております。令和5年度の正会員・賛助会員へのご登録を心よりお願い申し上げます。
正会員3,500円、賛助会員3,000円、応援金(寄付)1,000円から。
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